富山町の家

房総の山間部に位置する個人住宅の新築計画です.
約500坪の敷地は南へ下る傾斜地となっており、眼前には杉山の風景が広がります.施主は豊かな自然に囲まれながら趣味の陶芸に打ち込める生活を送ることを望まれました.下り斜面の南側には里山の風景が広がり、上り斜面の北側には鬱蒼とした木々が生い茂ります東には緩斜面に三本の松、西には胡桃の老木が凛として立っています.土間、寝室、ダイニング、浴室の四つのブロックを卍(まんじ)型に配置することにより、四方それぞれの味わい深い風景と共に暮らせる平面計画としました.アトリエは住居から独立させて、構造をあらわしにした屋根のみかかる外部空間により接続しました.この外部空間は建物にアプローチする際には“門”のような役割を果たすとともに、この建物の外観を特徴づけています.