篠崎町の家

東京都江戸川区に建つ個人住宅の新築計画です.
約20坪の敷地は住宅街の私道のつきあたりにあります.敷地のほとんどが隣地に囲まれていて外に開くことが難しいため、内部空間そのものがまちを散策するようなイメージをもつように設計しました.玄関ポーチから何度も折れ曲がり、階段を上りながら進みます.寝室、ホール、ダイニング、リビング、ロフトが次々にあらわれ、部屋と部屋をつないでいきます.屋根にはコロニアル、外壁には窯業系サイディング、内部床には積層フローリングと現代の戸建て汎用住宅に用いられるローコスト建材を多用しつつも、要所を無垢材やスチールの加工品でおさめ、素朴、屹立を併せもつすまいを完成させました.