篠崎町の家
東京都江戸川区に建つ個人住宅の新築計画です。
約20坪の敷地は住宅街の私道のつきあたりにあります。敷地のほとんどが隣地に囲まれていて外に開くことが難しいため、内部空間そのものがまちを散策するようなイメージをもつように設計しました。玄関ポーチから何度も折れ曲がり、階段を上りながら進みます。寝室、ホール、ダイニング、リビング、ロフトが次々にあらわれ、部屋と部屋をつないでいきます。屋根にはコロニアル、外壁には窯業系サイディング、内部床には積層フローリングと現代の戸建て汎用住宅に用いられるローコスト建材を多用しつつも、要所を無垢材やスチールの加工品でおさめ、素朴、屹立を併せもつすまいを完成させました。
篠崎の家 用途/個人住宅 構造規模/木造2階 竣工/2010年6月 所在地/東京都江戸川区 共同設計/構造アドバイザー/小西泰孝構造設計 施工/株式会社アベヒロ工務店 写真/ ジーテック