松江の家
東京都江戸川区にある個人住宅の新築(建替え)計画です。
敷地は幅員4mの私道のつきあたりにあります。約15坪の面積は決して広いとはいえませんが、施主は愛着のあるこの地でのすまいの建て替えを希望されました。いわゆる狭小敷地での本計画では、厳しい道路の斜線制限をクリアしながら最大限の広がりを感じさせる間取りとし、かつ、建物外観に狭苦しさを感じさせない雰囲気をもたせることがテーマとなりました。平面計画では、廊下面積を極力減らして効率のよい間取りを行いました。室内へのふんだんな採光も、広がりを感じさせる手法の一つです。リビングや寝室ではステンレス製の地窓とアルミ製の腰窓を組み合わせることにより、明るく開放感のある室内空間を実現しています。この窓は建物の外観を特徴づける効果もあります。窓割りには十分な検討を行い、軽快であるのに、格調のある外観をつくりだしています。
松江の家 用途/個人住宅 構造規模/鉄骨造3階 竣工/2007年3月 所在地/東京都江戸川区 共同設計/構造/小西泰孝構造設計 施工/株式会社アベヒロ工務店 写真/BAUHAUS NEO