矢作町の家
千葉県千葉市の郊外に建つ個人住宅の新築計画です。
敷地は高台にある閑静な住宅地の一画で東南は下り斜面のため見晴らしがよく、北には雑木林があります。ご夫妻とこれから生まれるお子さんが暮らすには申し分のない環境です。この豊かな環境を活かすために、できるだけ外とのつながりをもったすまいが必要だと考えました。
そこで必要な諸室をできるだけ一階に配置する方針とし、リビング、客間、子供室、水廻りの4つのゾーンを東西南北に張り出させて風車のように配置し、外部との接触面を増やしました。中心に据えた玄関から4つのゾーンが回遊的につながり、さらに、リビングと客間は南庭に、子供室は北庭に、水廻りは雑木林という外部空間につながっていきます。唯一、2階に配置した主寝室には大きなテラスを設けて東南方向の住宅地の風景とともに過ごせる間取りになっています。
矢作の家 用途/個人住宅 規模構造/木造2階 竣工/2014年7月 所在地/千葉県千葉市 共同設計/構造/小谷建築設計株式会社 施工/株式会社アベヒロ工務店 写真/コピスト吉村昌也